地名は語る

9月5日に放映されたNHK「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」は、珍地名大特集でした。自宅近くにある牛久市の女化(おなばけ)など、変わった地名の由来を解説、最後の方で「こういった歴史を残す地名が町村合併などで失われるのは残念」とのコメントがありました。
私は別の面から、地名が安易に改変されることに危機感を抱いています。地名には災害の歴史を示すものが結構あるからです。
例えば、1982年7月に長崎で起こった豪雨被害では、土砂災害による死者・行方不明者が299名に及びました。「滑石」という名前の町では、かなり大きな土砂崩れが起き、新興住宅街が被災しました。この地名は危ないのでは?との意識があれば、事前に避難できたのではないかと思います。
最近、昭和から平成初期にはなかった土砂災害が頻発するようになった為か、政府もようやく下記のように、、地名に注意するように呼びかけています。
町村合併の際には、地名の警告が残るよう工夫してほしいものです。

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