学校に入り込むニセ科学

本郷の水圏環境学では初回のレポートとして、「水からの伝言」「EM菌」「アサザによる水質浄化」から選んで、内容と見解を書いてもらっています。どれも義務教育に入り込んでいるニセ科学なのですが、そのうちの2つが本書で取り上げられていました。
ニセ科学には水がからむものが本当に多くて、他にも「マイナスイオン水」「ナノクラスター水」「水素水」などがあります。
それだけ水に関心があるのに、水道水には水田から流入する農薬が入っていることには全く無頓着なのが不思議です。

Amazonのカスタマーレビューに「ニセ科学は社会的に大きな問題ですが,とりわけ学校教育に取り込まれてしまうと,子どもたちに誤った情報を伝えてしまうため,より影響が深刻となります。残念ながら,現状でも『水からの伝言』,『EM菌』,『江戸しぐさ』といったニセ科学が学校教育現場に持ち込まれてしまい,深刻な状態となってしまっています。」とありました。お子様をおもちの方は、用心にこしたことはないと思われます。特に小学校の教員は私が小学校の頃から理科音痴が多く、小学生の私でさえおかしいと思う非科学的なことを平気で教えてました。こんな状況で科学技術立国なんて、よく言えたものです。

学校に入り込むニセ科学 (925) (平凡社新書)

学校に入り込むニセ科学 (925) (平凡社新書)