オンライン講義の評判

理学部地球惑星学科で、大学院生に対してオンライン講義に対する意識調査を行い、結果が届きました。
60%近くの院生が、通常の講義については対面よりオンラインの方が良いと回答したそうです。金銭的・時間的に節約できる、好きな場所や姿勢で受講できる、様々な講義を受講できるなどが理由。移動時間不要なので、例えばバイトなどの直前まで受講できることから、選択肢が広がったのでしょうね。
先生によってはオンラインの機能で板書している方もいて、通常の板書より見やすいと好評だったようです。講義中にチャットを勧めた先生もいたようで「盛り上がった」という回答や、LINEで匿名質問を受け付けた例なども好評でした。今年還暦、ネット音痴の私はどれもやっておらず、すごっく反省しました。
ただし実習は対面の方がよいとの当然の回答や、早く実験を再開したいという切実な声もあったそうです。
NHK学園などは以前から通信と年数回のNHK学園での実習方式だったと思いますが、今回のコロナで多くの大学教員が、オンライン講義の基礎には触れたと思います。このスキルを使えば、実験・実習を伴わない一般向け講義をオンラインで系統的に行うカルチャースクールを一般向けに開設するとか、日本に留学するのが困難な開発途上国の学生向けにオンライン講義をある程度行い、実技・実習を希望する学生を奨学生として来日をサポートするとか、少子高齢化で学生が減ることが目に見えている大学の新たな活路にいかせそうな気がします。