寛大な処置をとりますけど

毎年、夏学期に理学部で開講している「水圏環境学」では、初回でレポートを課しています。これまではその次の回で、レポートを出さずに脱落する学生が半分でした。今年は初回に16名参加、昨日の締切までにレポートを提出したのが4名だったので、脱落率が2倍になったと喜んでいました(=その分、残った学生の質が高い可能性があるので)。

ところが今日になって4名が提出。しかも全員、遅れたことについて一切言及無し。ひとりくらいは「遅れてすみませんでした。」くらい書いていてもよさそうなのにと驚きましたが、「レポートどころではない。」のかもしれないと、黙って受領することにしました。

初回に受講した学生は学部4年か修士だったので、卒論・修論が進まず追い詰められた心境なのかもしれません。あるいは比較的裕福と言われている東大生ですが、かつての私のように、3~4つはアルバイト掛け持ちしないとやっていけない学生さんもいるかもしれません。

講義はオンラインで何とかなりますけど、実験やフィールド調査などは大学本部が決めることでイチ教員では何ともしがたく、ましてや学生さんの貧困化は政府が然るべき対処をして当然のことだと思いますが、救済を求めている学生さんが下記をツイートしていました。本当にそのような趣旨の発言をしたのでしたら、奨学金制度がどのようになってるのか、全く理解していないことを露呈していますね。

f:id:Limnology:20200430222555j:plain