ミツバチは最もお気楽に飼えるペット

4月からの半年の飼育で採れた5.2kgのハチミツ、瓶詰めにしたらこんな感じです。

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中央列の3瓶を子供や知人にプレゼントにしても、1年は毎日ヨーグルトにかけて楽しめそうです。うちの蜂たちが集めた蜜はグルコースが少ない花のが多かったらしく(2019年2月27日記事参照)、トロトロという感じで、とても使いやすそうです。
来年はもうひとつ巣箱を増やして、熟す頃に片端から盗まれてしまうプラムの木の下に設置して、泥棒よけにもなってもらおうと思っています。うまくいけば今回の倍、10kgのハチミツが採れるので、砂糖を買わずにハチミツで料理も賄えそうです。
ミツバチはこれまで飼育してきたどの動物よりも、手間も経費もかかりません。巣箱製作には経費がかかりますが、鈴虫と違って餌は不要。鈴虫は卵を産んだ土に冬の間、霧吹きで湿気を与える必要がありますが、ミツバチは何もしないでよいそうです。春・夏は1週間に1回、スムシがわかないように巣箱の底を掃除し、アカリンダニが入らないよう庭のミントをちぎって入れておく程度の世話をし、秋はスズメバチ対策でトラップを仕掛けたり、見つけたら捕まえるなどの世話はしますけど、これも1週間に1度程度です。犬や鈴虫は泊まりがけの出張だと家政婦さんに世話を頼まなければなりませんが、ミツバチなら1ヶ月くらい放っておいても大丈夫そうです。
これだけ世話いらずなのに、買うと1kg3000円くらいする国産非加熱百花蜜を5kgも採らせてくれます。蜜を採ったあとの巣は湯煎にして蜜蝋にし、ホホバオイルなどと混ぜると無添加の保湿クリームになります(蜜蝋は幼虫を細菌から守るために、殺菌効果もあるそうです)。ロウソクの蝋にもなります。さらにはミツバチが授粉してくれるため、今年は果物の大部分がこれまでにない豊作でした。
養蜂は片手間にはできない、広いスペースが必要というイメージだったのですが、プロの養蜂の様子などしかCMなどで見る機会がなかったからだと思います。昨年、たまたま自宅のプルーンの木にニホンミツバチが巣を作ってくれたことで、ウチの庭でも飼えるのでは?と思いました。その通りでした。
ミツバチの師匠のもとには、庭には巣箱を置くスペースがなく、2階のベランダで育てている方も来ています。玄関前に置いている、という方もいたと思います。
多くの人が気軽にミツバチを飼育するようになれば、どこかで無差別的な殺虫剤が使われればすぐに影響が出て、そういった殺虫剤を使わないようにさせようとの気運もでてくると思います。そうやってミツバチが暮らしやすい街にすることが、人の健康も守ってくれます。
またひとつ、夢が増えました。