地震保険にみる政策

戸建てにお住まいだと、万が一に備えて火災保険・地震保険に加入している方が多いと思います。
地震保険は通常、火災保険とセットで加入します。国が保険料を一律で決めていて、どこで契約しても地震保険料は同じです。また、保険金額は建物・家財とも火災保険の保険金額の30~50%と決められています。
私は火災保険を保険期間10年で契約しました。その保険会社では地震保険期間を最大5年で契約できます。この時の地震保険料は、火災保険10年分の保険料を1とすると、半分の5年、かつ保険金額は火災保険の半分に過ぎないのに、1/2×1/2で1/4ではなく、火災保険料の88%もかかっていました。
そして5年が経ち、残り5年の地震保険の継続手続き案内が届きました。保険料を見てビックリ!10年分の火災保険の1.4倍と、大幅に値上げされていたのです。保険会社に尋ねたところ、この5年で国が3回も保険料を引き上げたので、こんな額になってしまったとのこと。
同じ保障で保険料を減らせないか、「保険の窓口」さんに電話したり、ネットで調べたりして、「SBIいきいき少短の地震の保険」を見つけました。

本来の目的は、地震保険は最大でも火災保険の半額までしか保険金額をつけれないので、差額を補うというものです。電話して確認したところ、対象は家屋だけで、家財は保障できないそうです。

現在、火災保険の50%でつけている地震保険を30%に減らし、その分をSBIで保障したらどうなるか計算したところ、継続手続きするのと2万円しか変わりませんでした。SBIのは1年契約なので、今後の5年でまた国が地震保険料を値上げしたら、かえって高くなる可能性もあります。
いざという時に備えろと言いながら、保険料はどんどん値上げするって、どういうつもりなのでしょう?地震は全国一斉に起こることはまずありません。むしろもう少しハードルを下げ、多くの国民が日頃から有事に備えて保険に入りやすいようにして広く浅く資金を集め、いざというときに地震が起こった局所的な地域の方々が保険金を使って早く復興できるようにするのが、政策というものではないかと思うのですが。