ともに考えたい水辺の未来

昨日25日に「つり人」4月号が発売されました。163ページに、「脱『ネオニコ』の可能性を探る。(後編)ネオニコに頼らない農業。ともに考えたい水辺の未来」が掲載されています。

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豊岡市で行われている、ネオニコチノイドを使わない米作り「コウノトリ育む農法」について、負担が増加するだけでなく収量も減少することを紹介しています。それでも約200軒もの農家がこの農法を採用し、コウノトリ復活を支えています。
温暖化が進むことで、経済的な負担が増えてでも農薬を極力減らす努力をするのかそうしないかで、水域生態系は二極化すると私は思っています。
たとえば手賀沼周辺の水田では温暖化によってカメムシ発生量が増え、まかれる殺虫剤の量が増えただけでなく、カメムシの住処にならないよう、畦にまく除草剤も増えているそうです。ハスが消滅してしまったのは、もしかしたらそのためかもしれません。
水草も魚も鳥も減ってしまうような水を飲用水にもしている私達。本当に健やかに暮らせるのか、自分事として考える釣り人がひとりでも増えてくださればと思います(生態学者には全く期待していないので)。