誰でも本人を超えたアバターを使えるために1000億円を超える予算が使われている

昨日の記事を読んだ方から、政府がデジタルクローン開発を進めようとしているとの情報を頂きました。

ムーンショット目標1 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現- 科学技術・イノベーション - 内閣府

昨日ご紹介した企業は自分の分身を作って、例えば会議などはデジタルクローンに任せて、自分はその間、別の仕事をするみたいな使い方を紹介していました。
政府はそれにとどまらず、
「2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術も開発」
としています。つまり本人ができないことでもアバターができるようにするということですね。
あと10年で実現するかどうかはともかく、たとえば受験をアバターにさせるとか、いろんな混乱が起こりそうな気がします。本人以上の能力を持つ、もはやクローンでもないアバターと人間が共存する社会システムについての議論は全く聞こえてこないのですが、そういった議論もせずに莫大な税金(下記記事によると基金立ち上げ時に1000億円)をつぎ込んでしまうことが社会的に許されるのか、ちょっと疑問に思いました。

ちなみに、昨日紹介した企業さんはこういった予算からの助成は全くないようで、仮想通貨のマイニングをしているような人達にITリソースを貸してもらって某大な計算を処理しているようでした。国からざぶざぶ予算をもらっているのは誰?