レンコン♡

このブログで何度か紹介したハス消滅の原因を特定するため、今年は茨城県内の2水域で実験してみることにしました。対象水域は亀やザリガニによる食害が原因とされています。そこで発芽期のレンコンを鉢植えにし、捕食者が入れないよう網で囲ったのと囲っていないものを沈めて、網がある方が生き残れば食害、両方枯れれば別の原因の可能性が高くなると考えました。
発芽期のレンコンは土浦市田村の生産者さんから提供いただけることになり、今日はJA水郷つくばレンコン科の職員さんと引き取りに伺いました。田村地区のレンコンは下のポスターのように別格です。

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植え付けに使うレンコンは下の写真のように、3~4節以上つながったものを使います。1~2節だと切り口から腐敗するからです。

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植え付けの注意点を職員さんに教えてもらいました。レンコンの芽は下の写真のように2本セットででてきます。細長い方が浮葉になり光合成をして根に栄養を供給します。もうひとつの芽が地下で伸びて、葉から送られてきた栄養を蓄えてレンコンになります。なので、細長い方は土より上に出てもよいのですが、もうひとつの短い方は絶対に土の上に出ないように植えるのがコツだそうです。

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この職員さんからは、他にもレンコン蘊蓄をいろいろ教えてもらいました。売り物にならない細いレンコンを、このあたりでは「ヤナギ」と呼ぶそうです。ヤナギは斜めに薄く切ると食べれるそうです。また節と節の境の固い部分は乾燥してからフードプロセッサーで粉末にすると、とろみづけに使えるそうです。
かすみキッチンでおみやげで売っているレンコンチップは、彼女らにとっては自分で作る物で、「スライサーでぺらぺらにしたのを揚げるだけですよ。」とのことでした。さっそく今夜作ってみたところ、塩など全くかけなくてもレンコンの甘さだけで、やめられないおいしさのチップになりました。
大阪にいた頃はレンコンをそれほどおいしいとは思っていませんでしたが、つくばに住んで新鮮な霞ヶ浦産レンコンを入手できるようになって、レンコンに対するイメージが一変しました。野菜はほぼ自給していますが、レンコンだけは時々むしょうに食べたくなって、産直のを買いに行きます。ハス消滅がすごく気になってしまったのはレンコンが好物だからかもしれないと、いまさら思ったりしてます。