インドネシアからの留学生さんが、夏には帰国してネオニコチノイド汚染状況を調べるために採水することになりました。
「先生、採水には何を使えばいいですか?」「霞ヶ浦流入河川の採水では金属製のバケツを使っているけど。」「ならインドネシアで買えるから、日本から持って行く必要はないですね。」
そうだねと答えたものの、もしかしたら全く違う物を考えているかもと思い、百聞は一見に如かずと写真を送ることにしました。
ただのバケツではなく、保存瓶に入れやすいように、注ぎ口がついています。またロープをつなげるための金属製の金具はわざと大きくて重いものにし、バケツが水面についたらこの部分が沈んで、バケツがぷかぷか浮かんで水が汲めないという事態を防いでいます。
論文のMethodは、その通りにすれば同じことが再現されるように書くのが原則ですが、フィールドワーク系の研究だと、文章からは想像できないノーハウが結構あります。