教員の悩みは尽きない

今日は久々に陸水ゼミを行いました。長らく学生無し→1名だけ、だったのですが、10月から一気に学生が4名になった為です。うち3名が留学生なので、公用語は英語。以前にも国際学会発表練習のゼミでは英語だけで行ってましたが、これから定年までは逆に、留学生さんが日本の学会で日本語での発表に挑戦するときぐらいしか、日本語でのゼミはなさそうです。

今日はインドネシアの留学生さんに、修論研究方針を発表してもらいました。入国時に持参した沿岸水を分析したところ、8地点中5地点からネオニコチノイドが検出されました。海水で希釈されている沿岸水から、ウチの研究室の検出限界以上にネオニコが存在するだけでも驚きだったのですが、今日の彼女の発表で、インドネシアでは許可されていないネオニコチノイド種も検出されていたことがわかりました。

そもそもインドネシアでは、他の農薬の多くは使用規制されているのに、ネオニコチノイドは対象になっていないとのこと。行政からおおめに見られているネオニコチノイドの規制の在り方を検討するという修論で、かつ、本来あってはならないものが出たとなると、オオゴトになるかもです。帰国したときに騒ぎにまきこまれると気の毒ですから、センセーショナルにならないように指導教員として工夫をしなくちゃなあ、と思いました。

実は中国からの留学生のH君も「これはうまくすればNature・Scienceに載る発見かも。。。」並の発見をしていて、こちらも論文が無事印刷になるまで、通常以上に気を遣う必要がでてきてます。

優秀な学生さんばかりだと指導教員は楽だろうなとおもってましたが、どうやらそうでもなさそうです。