LINEつれづれ

インドネシアからの留学生さんはインドネシアの陸水中のネオニコチノイドを明らかにすることを修論のテーマにしていて、半年くらい前から7月中旬に一時帰国して採水する予定で準備してきました。陸水は輸入禁止対象なので輸入許可申請もして準備万端だったところに、インドネシアでの爆発的なコロナ感染の増加。帰国時に想定外のことが起こるかもしれないので、いつでも気軽に私に電話相談できるよう、LINEの友達登録をしました。
いささか時代遅れ気味の私なので、LINEはこれまで息子・娘と、つくばの動植物の師匠と仰ぐ息子の友人だけしか友達登録していませんでした。娘がパリに移ってからは電話はLINE電話だけ利用していて、全く問題なく使えることは確認済みでした。
私の秘書さんはLINEを使いこなしていて、学生との連絡はLINE上で英語に翻訳させて行っているそうです。
こういう状況を見ていると、近い将来に電話会社というものは消滅して、ネット通信会社が速度・安さ・安定性で競争になると思います。その時にはスマホもシェアの奪い合いが激化し、独自規格で守られてきた日本製のスマホは、国内でも生き残れなくなりそうです。主導権を握るのは中国でしょう。

スマホは1人1台の時代が確実に来る製品ですが、そういった製品で世界のシェアを握れないのが、物作り大国とか、科学技術立国とか、空疎な幻想だけが踊っている今の日本です。若い世代には身近なLINEやスマホからそういった現状を見抜いて、海外でも生きていける準備をするか、こういう状況にした老害を一掃して国を変える算段を整えるか、考えてもらいたいと思います。