ミャンマー軍関係者は水際対策フリーパスで日本に留学できていた

防衛省が昨年2月のクーデター後にも、ミャンマー国軍の幹部や幹部候補生を留学生として受け入れているそうです。学んでいる内容は、防衛大での小銃による射撃などの戦闘訓練も含まれているとか。

別の記事によると授業料は免除し、給付金も提供。「文民統制下の自衛隊を理解してもらい、本国で生かしてもらうために実施している。」と説明しているそうです。

昨年10月に修士に入学するはずだった私のミャンマー人留学生はアジア開発銀行の奨学金を受けた社会人で、政府系機関で働いています。アジア開発銀行は歴代総裁がすべて日本人ということから、どういう機関かうすうす分かると思います。当該学生は日本の優れた(と私は思ってませんけど)環境対策を学び本国で生かしたいと、アジア開発銀行奨学金に応募しました。

留学生を水際対策で入国させないのは、米軍関係者をフリーパスにしているのに理屈が通らないと先日指摘したところです。

それだけでも日本に対する海外の不信感を招くと危惧していましたが、クーデターを起こしたミャンマーの軍関係者は留学できて同じミャンマーの政府系機関職員はできないというのは、申し開きのしようがないと思います。こんなことを許容してしまう人達が霞ヶ関や永田町の多数派なのですから、お先真っ暗です。