日本郵政の「国際書留」は「書留」ではない

アメリカの某所に重要な書類を送ることになりました。1月7日に郵便局に行って「これを追跡できるようにしたいのですが。」と言ったところ、国際書留郵便を勧められました。
2週間後に追跡システムで見たら「国際交換局に到着 USLAXA」とありました。LAXはロサンゼルス空港のコードなので、恐らくロサンゼルス空港の局に着いたという意味だろうと思いました。
ところが待てど暮らせど、そこから先の表示がでてきません。いくらコロナで配達が遅れているとしても遅すぎると、2月に入ってから郵便局に問い合わせメールを送ったところ、下記の回答が届きました。
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お問い合わせにつきまして、国際郵便が名宛国に到着後は、追跡情報も含め、名宛国の郵便制度による取扱いとなり、他国にございます国際郵便について、詳細をお調べすることがいたしかねます。
当該国際郵便の取扱い・送達状況について、より詳細な確認をご希望の場合は、お手数とは存じますが、名宛国の郵便事業体へ、直接、お問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
【コンタクト先一覧】
https://www.post.japanpost.jp/int/ems/delivery/contact.html
■アメリカの郵便事業体
電話番号:1-800-222-1811
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日本の「書留」なら宛名まで届かなかった場合に保障されますから、「アメリカに着いてからは分かりません」という郵便に「書留」はないだろう?と思いました。
改めてネットで「国際書留」を検索したら、下記がでてきました。

書留 - 日本郵便

この中に「国際郵便の郵便追跡サービスに関するお知らせ」とのリンクがありました。

国際郵便の郵便追跡サービスに関するお知らせ - 日本郵便

その中で「海外郵便局のウェブサイトでも追跡サービスを行っていますのでご利用ください。(日本の「郵便追跡サービス」で検索できなかった場合でも、情報交換のタイミングにより、「海外の郵便局リンク」ウェブサイトで検索できる場合があります。)」とあったので、「海外の郵便局リンク」に行ってみました。

海外の郵便局リンク - 日本郵便

タイトルが「EMS(国際スピード郵便)海外の郵便局リンクとなっていたので嫌な予感がしたのですが、案の定でした。アメリカのリンクを開き(USPSのトラッキングページがでてきました)、追跡番号を入力したのですが、Status Not Availableでした。
つまり日本で書留と思っているサービスの海外版はEMSであって、国際書留ではないのです。
おそらく郵便局の職員も「書留」だから追跡できると思って勧めたのではないでしょうか。追跡できなかった書類が無事先方に届いていることを祈るばかりですが、私のように誤った説明を受けない為にも、日本郵政は「国際書留」という紛らわしい名称をやめてほしいと思いました。