つくば市は万葉集の頃から名高い筑波山のふもとにあり、長い歴史を持つ周辺部の田園地帯と、高度経済成長のさなかに大胆に開発された研究学園都市とが複合した日本唯一の学園都市です。
MITやハーバードの教員が多く住む、私が高3を過ごしたマサチューセッツ州のベドフォードに似た雰囲気があるのは、日本ではここだけです。ベドフォードでは理系・文系双方の学者達がご近所さんとして顔を合わせ、学校の催しには母親だけでなく父親も積極的に参加していました。つくばもそうです。もし研究と結婚を両立するならつくばしかないと思って、地質調査所(当時)に就職しました。
そんな大好きなつくばを破壊しているのが五十嵐市長です。
たとえばこのブログでもとりあげたセンタービル問題。
エスカレーターこそ見直されましたが、それ以外はいかにも安普請な工事で磯崎氏のコンセプトをけがしました。
前回の市長選の際には、彼の市政を批判した市議を「名誉毀損」と提訴、勝ち目はないと見るや条件付き取り下げを提案、拒否されるや虚偽事項公表罪を追加、その後ようやく自分が完敗すると悟って無条件で取り下げました。政権を批判した野党議員を訴える総理なんていませんよね。五十嵐氏がおよそ民主主義を理解していないことが浮き彫りになりました。
五十嵐氏は前々回の市長選で総合運動公園に反対し、URに返還交渉をすることを公約していました。ところが彼は返還交渉を行った様子はなく(全く報告がない)、つくば市が66億円で買った土地を40億円で民間事業者に売却すると決めたのです。パブリックコメントで賛成したのはわずか3%だったにも関わらず、です。しかも、市が保有する土地のこれほど損をする売却なのに、議会にも諮らず決めてしまったのです。
上記コラムでも指摘していますが、五十嵐氏はこれまでに1億円以上も政治献金を受けています。市民の民意ではなく献金者の意向に沿った無理強いをしているとしか思えませんね。
つくばエキスプレス延伸の検討が始まっています。もし茨城空港と直結するようになったら、つくば市の利便性はさらに高まり、日本・世界と直結する地となります。あるいは首都直下型地震が起こった際に、復興に向けて重要な拠点となるでしょう。売却されようとする土地を文化や教育に使う、もしくはさらなる研究機関の誘致に使うのが、つくば市としてとるべき策でしょう。
私ならさらに、つくば中心部で進むマンション化を条例で禁止し、これまで公務員住宅が果たしてきたように、経済力に乏しい若手研究者や子供をもつ生活困窮者が割安な家賃で住めるアパートのみを認める条例を作ります。
五十嵐が市長でいればいるほど、つくば市は「世界のつくば」どころか、20年後には中心街が高齢者ばかりのゴーストタウンになります(多摩ニュータウンのつくば版)。
私だけではなく、この市長を一刻も早く辞めさせるべきと考える方が他にもいます。そういった方が「つくば市長リコール住民投票の会」を結成しました。
つくば市にお住まいの方々、つくば市の豊かな研究環境が重要だと考える方々におかれましては、是非、下記をご一読の上、ご協力よろしくお願いいたします。