つくばではようやく、11月らしい気温に近づいてきました。
11月はシシトウやナスなどの夏野菜を抜いて、タマネギ苗を植えています。
タマネギ苗定植のコツは、冬までにあまり太くならないタイミングを見計らうことです。太く成長した状態で寒さを経験すると、春にトウ立ちと言って花芽が伸びてしまい、実が太らないからです。
https://shop.takii.co.jp/selection/onion1708.html
昨年は「もみじ」という晩性種の苗をホームセンターで取り置きしてもらったのですが、苗の善し悪しがあまり分からない店員さんだったようで、引き取った苗はかなり状態が悪く、4分の1にしか実ができませんでした。
それで今年は晩成種を種から100苗育てているのですが、1種類だと病気になったときに全滅するかもしれないので、早生から中生種を50苗ほど植えようと思いました。
11月初旬にはどのホームセンターでも様々なタマネギの束苗(ポットに植えてあるのではなく、50本くらいまとめて束にしている苗。50本で400円弱と安い!)が売られていましたが、すぐに植えるとたちまち太ってしまいそうなので、様子見していました。
そろそろ植え時かなとお昼休みに近くのホームセンターに行ったら、束苗はありませんでした!
「苗屋さんは植え付け時の気候なんて気にしないで出荷しますから、タマネギの束苗は毎年11月初めで終わりです。気温を気にするお客さんはそのまま土に植えておいて、気温が下がってから1本づつ定植しているようです。」
別のホームセンターに電話で尋ねたら、やはり「今日は」束苗はないとのこと。「今年はタマネギ全般に苗作りが難しかったようで、そもそも束苗は少ないです。まだ入るとしたら、水曜か土曜。」
ネットで調べたら、メルカリで送料無料でタマネギ苗が出品されてました。
タマネギは苗さえよければ堆肥もいれず、マルチがけしないでも立派な実を収穫できます。虫がいない時期に栽培するので手間もいらず(寒い地域では春植えなので防虫・除草が必要)、実は屋外で長期保存できます。
温暖な地域で初心者が秋植え野菜を楽しむにはとてもよい作物なのですが、種から苗にするのはちょっと手間です。SDGsで家庭菜園が見直されている今ですから、苗屋さんも温暖化など気候変動に配慮して、持続可能な家庭菜園にご協力いただければと思いました。