相談メール来ませんように。。

職場で深刻なパワハラに遭い、裁判に訴えてパワハラを制した経験をブログに書いて以来(たとえば「崩れゆく東大」)、毎年必ず学生やポスドクなどから相談メールが来ます。今年も現時点で3件、相談がありました。幸いなことにポスドクの方達はハラスメントを受けた大学から異動して研究を続けていますが、加害者が専門分野では大物だったため、将来に強い不安を抱いていました。
また共通して成果を奪われていました。
学生さんの成果を投稿するときは必ずその学生を筆頭にする私には、成果を奪うという心境が全く理解できません。ですが順調に進んでいる若手からも「リーダーは若手の成果を奪って業績を上げている。」との不満を度々聞いていて、その度合いは年ごとに多くなっているように思います。
理工系の学生が大学に入学してから卒論研究を行う研究室に配属されるまで通常2~3年ありますので、その間にネットにない情報を先輩などから得ることができると思います。しかし他大学の大学院に進学したり、他大学の研究室のポスドクに応募する際には、それほど時間をかけてサーチできないと思います。ましてや専門分野の大物であれば(学会長とか、多くの中堅研究者を束ねた巨額プロジェクトのリーダーとか)、人望があるからそれだけの成果を出しているのだと誤解しがちです。その大物の影響力が大きければ大きいほど、学生や若手が持っているイメージとかけ離れた情報が外部にあふれます。下記はそういう例だったのだろうと思います。

もし研究者になりたいと思って大学院に進学するのでしたら、日本ではなく欧米の大学にすべきです。日本の大学院大学で「まぁここなら大丈夫だろう。」と思うのはOISTくらいだと思います。