野外調査は複数で

京都大学犬山キャンパスの修士学生が、屋久島での現地調査中に亡くなったと報道されました。

単独で野外調査をしていたようですが、私は女子学生の野外調査を単独でさせたことはありません。男性でも前任者から引き継いで単独調査を前提とした内容だった学生以外は、誰かが付き添うようにしていました。
また頭部を骨折していたとのことですが、ヘルメットはしていたのでしょうか?過去にもヘルメットを着用させずに単独調査を行っていた女性が、下半身不随になる事故に遭っています。

この事故が起こった2015年は、当時の京大霊長類研究所の教授がデータを捏造した論文を書いていた頃です。

京都大学霊長類研究所 - Wikipedia

上記ウィキペディア記事によると捏造論文を書いていたのは2014年から2019年。その前には2006年~2012年の霊長類研究所所長が研究費約5億円を不正支出していました。霊長類研究所はこれらが発覚して、2022年3月に解散となりました。
ところで京都大学の霊長類研究者として有名な山極壽一氏は、2014年10月に京都大学総長になりました。山極氏の京大での定職は霊長類研究所助手からスタートしています。霊長類研究所とは深く関わっていたのではと思います。こういった不正が明るみに出ていたら総長に選ばれていなかったかもしれないですね。
事故や不祥事が多発するところって、ハラスメントがまかりとおっていたのではないかと思わないでもありません。