父の一周忌

4日後で父が亡くなって1年になります。
晩酌で毎日4合の日本酒を飲むほど酒好きだった父でしたが、歩行が困難になって老健に入ってからは飲酒御法度のまま亡くなりました。
そんな父の一周忌にお供えするのは日本酒しかないでしょうと買いに行ったら、酒屋の若奥様が「梅錦の娘さんですね?」と覚えていました。毎晩4合と大量消費するので、父は「梅錦」という日本酒を1升瓶が6本入るカートで買っていました。運転が怪しくなり運転免許を返上してもらってからは、父の代わりに私が買いに行っていたので「梅錦の娘さん」なのでした。
今はその酒屋で梅錦を扱っていないので、小瓶が並ぶ棚の中から「辛口でスッキリしていて、冷酒でも熱燗でもおいしい。」日本酒はどれかを尋ねたら、「一ノ蔵」を勧められました。来週末くらいまで仏前にお供えします。

グルメだった父は私のまずい手料理に我慢できず、帰宅したら既に近くの寿司店で飲んでいることが度々ありました。その寿司店の大将も父をよく覚えていて、「綺麗に飲む人だった。」と言ってました。
父が30年以上前まで勤めていた会社で父の最若手の部下だった方が、今はかなりのトップにいます。株式の相続関係で電話したら、やはり父のことを覚えていてくれました。
仕事関係だけでなく、趣味でもない関わり相手にも強い印象を残している父は、やはり希有な人だったと思います(歴史に記されることのない帝国海軍最年少の志願兵で、ヘタすれば回天に乗って死んでました。時々、自分でも無謀だと思うことをするのは、この遺伝子かもしれないと思います)。