民主国家でも環境先進国でもない日本

政府は沖縄県名護市辺野古沖への米軍基地建設で、沖縄県に代わって設計変更を承認する代執行に踏み切りました。
日本経済新聞でさえ、この代執行は汚点だと酷評しています。

不思議なのは、軟弱地盤であることが分かった時点で、なぜ他の地盤がしっかりしている浅海域を埋め立てて基地にする案が出なかったか、です。南沙諸島では中国が埋め立てによって新基地を作っていますから、技術的にできないハズはないと思います。

辺野古が軟弱地盤であることは、マングローブからズドンと深くなる地形から容易に想像できたと思いますし、そんな特異なところだからこそ、辺野古にはまだ世界に知られていない動物が数多くいます。体長3mを超えるナマコも、実態が知られぬまま埋め立てられようとしているのです。きちんとした環境調査をせずに基地計画を立ててしまったから、こんなことになったのだと思います。マヌケな話です。

まだ埋め立ては始まったばかりです。そして埋め立てには10年もかかるとの指摘があります。

辺野古埋め立て 工期10年/完成、最短で30年代以降/地盤改良 費用膨張へ

下記記事によると南沙諸島の中国の基地は2014年からサンゴ礁の埋め立てを始め、2018年には「街」ができていたそうです。

 辺野古よりもう少しましな地盤で、保全の観点から辺野古ほど影響が大きくない洋上の無人島に造る方が、コスト的にも住民の安全の観点からも、メリットが大きいのではないかと思いました。