長期評価があれば対策ができていた?

日本経済新聞に下記が掲載されていました。

 今回の地震を引き起こした断層が長期評価外だったそうですが、だから何なの?と思いました。地震本部は能登地方の地震活動について、下記内容を2022年6月20日に公表しています。

石川県能登地方の地震活動について -地震活動の評価をまとめ、関連する情報を発信しました- | 地震本部

「海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意する必要があります。改めて、日頃からの地震への備えを確認することが大切です。」
とあります。適切な注意喚起が為されていたと思います。
たとえ長期評価がされていても、地震について全く用心していないのでは?と思われる施設が建っている地域もあります。
たとえば下記の「主要活断層の評価結果」マップで赤線で示されているのはSランクの、30年以内の地震発生確率が3%以上と長期評価されている活断層です。

主な評価結果 | 地震本部

そのひとつが「宍道(鹿島)断層」で、動いたらM7.0もしくはそれ以上とされています。
この断層がある地域に建っているのが、島根原子力発電所です。

施設概要|中国電力

「主要活断層の評価結果」マップの下の方に、「ランク分けに関わらず、日本ではどの場所においても、地震による強い揺れに見舞われるおそれがあります。」と書かれています。「日本にある活断層は全て見つかっていて、その活動周期も分かっている」のではありません。むしろ逆で、見つかっていない活断層、見つかっていても周期が分からない(なので次にいつ動くか、どれくらい動くか全く予測できない)ものばかりと思った方がよいです。
日本で原子力発電所を稼働するのは自殺行為だと、私は思っています。