貧酸素で稚貝だけ減るはずないでしょう?

島根県の宍道湖で二枚貝ヤマトシジミの資源量が前年より3割減少したそうです。17mm未満の小型成貝や未成貝が低迷していて、中長期的な動向は楽観視できない状況とも報じています。

貧酸素で小さい個体だけ減るのは不自然なので、おそらく低塩分による珪藻不足で稚貝が成長できないのだと思います。過去にもシジミ資源量が低迷したことがあり、島根県から依頼されてプロジェクトチームを率い、総合的な調査を行ったことで原因が解明できました。
「宍道湖保全再生協議会研究概要報告書」の「まとめと残された課題」で概略を読むことができます。

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この研究には島根県水産技術センターも関わっていました。同センターは異動が多いので、関わっていた方達は異動もしくは定年で、今は宍道湖を担当していないのかもしれませんね。困ったことです。。