宍道湖保全再生協議会報告書提出

今日は島根県庁に行き、県知事の溝口様に、6年間座長として取り組んで来た宍道湖保全再生協議会の概要報告書を手渡し、成果の概要(シジミ資源の変動原因を明らかにし、また環境の状態によってどのように資源管理すればよいか検討できるシミュレーションも完成)を説明しました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20180425/4030000353.html
2012年に協議会が発足したときは過去最低だった漁獲量も順調に回復しました。本当によかったと思います。
宍道湖で5年以上のプロジェクトを展開するのは二度目で、一度目の30歳台で展開したプロジェクトでは、国際誌1号を宍道湖・中海の研究成果の特集として独占するくらい、科学的に重要な成果を多く出しました。今回は論文化よりも、シジミ漁獲量を回復させることを最優先としました。目的を達したという点では、前回よりも満足しています。
水草・シオクサ問題や、宍道湖シジミのブランド力回復、私が学生の頃はたくさんいたウナギやテナガエビなどの水産重要種の復活など、やりたいことはまだまだあります。機会があればもう一度、年間予算2000万円以上で5年以上のプロジェクトをやりたいなぁと思います。バイオなどはもっとお金がかかりそうですが、私の分野だとそれだけあれば、様々な分野から最先端をやっている方々をお招きして、総合的かつ先進的な研究ができるので。