10万円台のシークエンサーで魚の環境DNA解析!

録画しておいたNHKサイエンスゼロ「未来が加速する!DNA解読“ナノポアシークエンサー” 」を見ました。最初の方で井上咲楽さんが東大農学部を訪問、採水した池の水を「ナノポアシークエンサー」なるもので解析したら、どんな魚が池にいるか分かる!と紹介されていました。

この装置の価格は10万円台とか。そんなオイシイ話あるはずないだろと思いましたが、ネットで「ナノポアシークエンサー 価格」で調べたら本当に10万円台で、複数の業者が扱っていました。
「にしても、コレ用の魚のライブラリーとかソフトとか、あるんか?」と思ってさらにネット検索したら、2018年に酵母の染色体DNAを解読させた例が紹介されていました。

https://tenure5.vbl.okayama-u.ac.jp/HM_blog/?p=3670

やっぱりお魚への応用は難しそうと思いましたが、下記の文章には大いに賛同しました。
「何が良いって、『さらに次の世代のシーケンサー』なるものが出たとしても、無用の長物にならないこと。最新の研究機器は、導入コストが膨大なくせに大抵寿命が短い。新世代の機器がでたらサヨウナラです(でもそう簡単に捨てられない)。そして古くて使い勝手が悪くなった機器は放置され場所を専有していく。この小さなシーケンサーにはそういう心配が一切ない。」
できればLC/MS/MSもこういった方向を目指してくれないかとか思いつつ、ダメ元で「ナノポアシークエンサー 野外 魚」で検索したら、「これは!」という文章がヒットしました。

https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9806/9806_biomedia_1.pdf

近いうちに環境DNA学会が「ナノポアし-クエンサーを使った環境DNAによる魚類相解析マニュアル」を作ってくれるかも、と期待しました。
AIもだけど、環境DNAも定年になったら、ちゃんと勉強しなきゃ。。