川・ダムを水源にするのではなく

能登半島地震被災地では、発生2ヶ月経った今も断水している地域があります。
地震が起こったら断水してしまうのは、能登半島地域だけではないようです。
下図から、耐震化率が10%未満の地域が全国に広がっているのが分かります。

出典は下記記事です。

耐震化を進めるための予算も人材も不足する中、山間部や過疎地では水道料金そのものも都市部より高いそうです。
下記は1月2日に、能登半島地震では熊本地震ではあまり問題されていなかった水道が問題になると書いた記事です。たまたま熊本は地下水利用が普及していたから問題にならなかったのだと思います。

今も断水で苦しんでいる地域の農家も、約50年前まで水道もなく各戸に井戸があったのではないかと思います。
今年度まで担当した水圏環境学という講義では、川の水を水道水源にしている水道水にはネオニコチノイドなどの農薬混入リスクや、それ以外にもいくつか懸念事項があると解説し、かつてのように地下水・湧水を使うべきと提案していました。
耐震性・水質リスクの点から、特に農村部では各戸(せめて集落単位)で井戸水を使うか、使えるようにしておくべきだと思います。