昨日のNHKスペシャル「能登半島地震1か月 限界の被災地 浮かぶ日本の“脆(ぜい)弱性” 」では今回の能登半島地震が日本に突きつける問題として、「人口減少下、孤立集落で起こった災害」という視点で総括し、南海トラフ地震で同様の被害が出るとして和歌山県や高知県を挙げていました。
こういった観点に下記2点を考慮すれば、次ぎに未曾有の地震災害が起こるのは島根県東部だと思います。
まず原発です。能登地震では能登原発関連で様々なトラブルが起きました。
志賀原発は2011年以来稼働していなかったからよかったものの、島根原発は8月に再稼働するそうです。断層の上にあるのに。
原発が無事で「県庁が放射能汚染で緊急避難」なんて前代未聞の事態だけは免れたとしても、宍道湖のすぐそばにある県庁やその周辺は軟弱地盤です。県庁が無事でも職員のお宅が被災し、また道路が波打って通れなくなる可能性が高いです。能登地震で河北潟がある内灘町などで起こっていることが松江で起こると思った方がよいです。
NHK松江支局の記者が、震災後1ヶ月の能登地震現場を取材した感想をアップしていました。
「今回現場を見て分かったことは多くの木造住宅が全壊、もしくは1階部分が潰れていること、インフラが機能しなくなった時の厳しさ、そして山に近い住宅地は土砂崩れに巻き込まれる危険性をはらんでいるということです。島根県内でも木造住宅が多くある地域では耐震性を上げる対策やインフラが利用できなくなった場合の対策、そして土砂崩れのおそれがある地域の対策を考える必要があると強く感じました。」
なんでこんなにのんびり構えていられるのか不思議です。NHK松江支局があるところは宍道湖を目前にする軟弱地盤の最たるところです。建物ごと倒壊するかもしれないのに。。