入学式の祝辞

先日の教授会で、「4月12日(木)に行われた大学の入学式で、全盲全聾の福島智先端科学技術研究センター准教授が祝辞を述べられました。その内容がすばらしいので是非学生さんに勧めてください。」とのアナウンスがありました。
文字版
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b_message19_03_j.html
動画版
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b_message19_05_j.html

お忙しい方は、せめて下記だけでも。文字版からコピペしました。

挑戦とは、一人だけでがんばって一人だけで成果を得ることではなく、常に有形・無形の他者の手助けと共にあるものだと思います。
挑戦とは、単に無謀な危険を冒すことではなく、地道な努力と準備があって、成功するものです。
挑戦とは、相手を打ち負かして競争に勝つことを意味するのではなく、その本質は、自分自身に挑戦することです。
挑戦とは、他者の立場を想像する力と、他者と協力しながら新しいものを生み出していく営みです。
挑戦とは、ときに孤独なものですが、一人だけで生きている人間は世界中どこにも存在しません。周囲の人とのつながり、他者とのコミュニケーションを常に重視すべきです。
そして、挑戦とは、常識的な意味での社会的な名誉やステータスを得ることだけがその目標なのではなく、自らがしっかりと生きていくこと、そして自分と他者が共に生きていくことを支えていく営み自体の中に、本当に困難な部分があり、その営みこそが最も重要な挑戦なのだと思います。