学生さん3名と一緒に、千葉県環境研究センター水質地質部水質環境研究室に行きました。学生さん達は千葉県の河川水中主要イオンと土地利用の関係を研究していて、同様の項目に関する過去のデータや湧水のデータについて、教えていただきました。手賀沼では、市民が共に調べて環境の現状を理解することが大切であると、市民グループと一斉調査を年2回されているそうです。流入河川や湧水の、ほぼ同時に近いサンプルが多数で得られますから、お手伝いしますのでサンプルを測らせていただけませんかとお願いしてきました。
手賀沼については、ガシャモクを復活させることで水質をよくしようという計画も進行中とのことです。沈水植物の復活が水質浄化につながるとは、かねてから私も主張してきたことで、何かお手伝いできることがあればお申し付け下さいとお伝えしました。
当研究室では、なるべく多くの方々と共に研究を進め、水環境問題の解決に向けて総合的に取り組んで行きたいと考えています。これからも機会があるごとに研究室訪問を行おうと思っています。
(番外)
さすが地理学教室の伝統を受け継ぐ学生さんと感心したのは「海の家」。JR稲毛海岸から北に徒歩10分ほどの研究センターの向かいに建つ年代物の建物がそうだと見破っていて、センターの研究者の方に「ここはいつ頃まで海だったのですか」「あれは海の家ではないですか」と質問していました。それらしい作りで、同じ方向に並んでいたからそう思ったとのことですが、私は全然気づきませんでした。
ちなみに千葉県環境研究センターの建物も、昔は水産試験場だったそうです。埋め立てで海が遠くになってしまったので、水産試験場は海を追って移転し、その後に現在のセンターが入ったのだそうです。