昨日の水コロキウム(陸水研の学生自主ゼミ)で、永続的に水環境を守る住民組織をどう作るかを検討しているとの発表がありました。私自身は、組織を作らなければ水環境が破壊されてしまうような生活様式自体を変えるべきではないかと考えています。
その参考になるのは、ほんの50年前までの日本人の生活様式です。滋賀県琵琶湖博物館のC展示室は、このような私の考え方を体感してもらえる場所です。
「高度経済成長期に始まる水利用の変化、またそれらにともなう人びとのくらしかたと生活感の変化、さらに琵琶湖やその周囲の生態系の変化をたどります。そのような展示をとおして、環境とはなにか、望ましい環境とはなにかということを来館者とともに考え、湖や、湖に代表される自然と人間との、将来にわたる望ましい関係を探っていきます。」
NHK特集「映像詩 里山」も、美しい景観が生活とは個別なもののように思われる現在の状況は何なのか、深く考えさせてくれます。陸水研の学生さんにはビデオをお持ちしますので、回覧してください。