WANTED:シャジクモを研究したい学生さん

今月23日から1週間、「Terrestrial Environmental Changes in East Eurasia and Adjacent Areas」とのシンポジウムで講演するため、イルクーツクに行ってきます。
ここでは、西シベリアのベロエ湖という小さな湖での、過去5000年間で植生や炭素・窒素安定同位体比、生元素濃度がどのように変わったかを話す予定です。
特に面白いのは植生の変遷で、ある時点でシャジクモが入ってくると、それまで生えていた水草がいなくなってしまうことです。
シャジクモは、実は石灰質の遺骸を残すことから、ヨーロッパやアメリカでは植生変遷や、その酸素同位体比を使っての古環境復元に頻繁に用いられています。どうして日本ではほとんど研究が進んでいないのか謎ですが、陸水研に入る植物好き、古生物好きの学生さんには、是非シャジクモをやってもらいたいと思います。