最深の湖(1)

バイカル湖から昨夜帰ってきました。さすが世界最深の湖、その大きさや水の色に圧倒されました。
写真はバイカル湖の西岸で、断層が走っている側です。このような切り立った崖が深部まで続いていて、また底も礫がちなので、見える範囲には水草はありませんでした。
水船による映像を見ると、水草の代わりに水深10mを越えるところにも共生藻を持った海綿が繁殖していて、まるで緑のサンゴ礁でした。緑の共生藻といえば、昔、サンゴ礁の藻場を研究していたときに、ホヤがプロクロロンを共生していて、それがどうも窒素固定をしているようでした。ここの海綿の共生藻も安定同位体を測ってみたいと思いました。
ところで、岸に転がっている石の大部分は先カンブリア代です。それに火山性の石と9億年前にマグマが貫入してできた石が浜を構成していて、どれも日本では得難い年代のものばかり。おみやげに小石をいっぱい拾って帰りました。