絶滅危惧種の見直し

平成19年8月3付けで絶滅危惧種の見直しが発表されました。
哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I及び植物IIのレッドリストの見直しについて」です。
私のフィールド、対象生物に関するところでは、貝類レッドリスト見直しで、これまでは淡水及び陸生の貝類のみを対象に評価が行れてきたのに対し、今回は河口域等の汽水域の貝類約100種が新たに評価されました。その結果、絶滅のおそれのある種の総数は前回の平成12年公表のレッドリストでは251種であったのが、今回は377種となったそうです。干潟が埋められたり、汽水湖沼が淡水化されたり、感潮域に河口堰ができたりなど、汽水環境そのものの改変が、汽水性貝類の絶滅を進めているのではないかと思います。

これに対して、植物II(維管束植物以外)のレッドリストについては、「特に、湖沼、ため池等に生育するシャジクモ類の深刻な状況が明らかになった。」とありました。シャジクモが湖沼やため池はそのまま存在するのに、シャジクモがいないという状況は、場そのものの消滅ではなく、水環境が何らかの変化を受けていて、それに対してシャジクモ類が特に敏感に反応しているのではないかと思います。

明日から29日までバイカル湖に行って来ます。インターネットに接続できなければ、しばらく日記はお休みです。