研究情報入手法1 メーリングリスト

せっかく自然科学の研究をしているのですから、成果は世界の人に読んでもらいたいもの。となると投稿先は著名な国際誌ということになりますが、ありきたりの情報入手法、例えばそういった国際誌の論文だけから除法を入手していると、後追いになってしまいがちです。
そこでお勧めしたいのが、自分が興味を持っている分野の国際的なメーリングリストです。私の場合は下記4つに入っています。

Stable Isotope Geochemistry (安定同位体地球化学)
Seagrass research discussion list(海草研究議論リスト)
Sirenian Researchers(海牛目研究者)
charophyte(シャジクモ類)

最先端の議論だけでなく、基本的なことを学生が質問したり、「こんな論文あったら教えて」みたいな使い方もOK。
例えば私の場合は、海草の安定同位体比が根元と先端で値が違っていることを発見したときに、単に「違います」だけじゃ議論が面白くないので、「根元だけ食べる動物、先っぽだけ食べる動物がいたら文献教えて」とのメール出したら、あっという間に10近い情報が寄せられました。それでDiscussionの最後に「だから海草全体の同位体だけ使うと、先端や根元だけを食べる動物の食物連鎖の位置がずれてくる」と書いて、これが面白かったのでしょうね、一発で受理でした。謝辞にはしっかり「Seagrass research discussion listの方々」も書きました。

英語のスパムメールが増えるという難点はありますが、私にはなくてはならない情報ツールです。