「日本植生史学会」に秋から入会させていただいてます。
私はもともとは陸上植物が好きで、理学部地理学教室で卒論のテーマを決めるとき、当初は花粉分析をやりたくて、その道の権威とされていた指導教官のS先生にそう相談しました。
「ああ、いいよ。でも僕は何も教えないからね。」
そんなあ。。。ということで、当時既に、国立科学博物館のI先生から同定指導を受けていた多毛類(釣りに使うゴカイの仲間)と環境との関係で卒論を書いたのでした。
そういう経緯があるものですから、4ヶ月毎に届く学会誌「植生史研究」は、読んでいて楽しいです。今年度1号は関東の縄文時代における木材利用の変遷や、日本では9000年前に既に使用していた漆の原産地である中国での分布状況(漆って、日本原産なんだと思ってました。。。)。2号は国際第四紀学会が行われたオーストラリアの巡検報告で、あちらの植生やアボリジニの岩絵などがカラーで紹介されていました。サンゴ礁の仕事をしていた関係からオーストラリアは何度か行っていて、アボリジニの絵も大好きなので、この号も楽しく読みました。
ただし、入会の動機だった「水生植物の変遷に関する最新研究を知りたい」については、今のところ全く報告はありません。。。