書店にて

とある委員会が東京駅八重洲口近くだったので、ちょっと早めに出かけて、八重洲ブックセンターに遊びに行きました。できたばっかりの柏の葉キャンパス周辺は論外として、つくばにも専門書が豊富に並ぶような大きな書店は皆無。東京は人が多すぎて苦手なのですが、本屋さんだけは別。この日は医学関係の専門書売り場で楽しんでました。
まず、脳脊髄液減少症について最新の脳神経外科の本でどう書いているかの確認。案の定、記載のある本は皆無でした。
次に高次脳機能障害の回復に役立つ情報がないかと、「高次脳機能障害」を含む書名の本を片端から立ち読み。子供の頃は立ち読みせざるを得ない経済状態だったので、速読は得意。結果、記憶障害、失語症高次脳機能障害の症例とされていましたが、さすがに今の私に起こっている英語限定失語症とか、標準語限定失語症(一番ひどかったときは完璧だった標準語が話せなくなり、大阪人であることがばれてしまった^^;)という症例はありませんでした。
近くにあった「カールソン神経科学テキスト 第2版 脳と行動」は、アメリカの教科書らしく分かりやすい図、単元ごとの要約、充実したグロッサリー。今買うと締め切り付きの仕事を放り出して読んでしまいそうなくらい面白い内容だったので、仕事が終わったら、化学物質がヒトに及ぼす影響を考えるための基礎の勉強に購入しようと思いました。
次が肝臓学関係。肝臓は解毒を行いますが、環境に放出される化学物質は、少なくとも種類は増加の一途です。私は環境中の化学物質が脳脊髄液減少症の遠因ではないかという大胆な仮説を立てていますが、そうだとしたら解毒の需要が多くて、肝臓も疲れているのではないかと考えたのです。サポートになる症例紹介はありませんでしたが、血液検査の結果などがどう解釈されるのかがよく分かって満足でした。因みに「女性の肝臓学」なんて本があるのにはビックリ。
高校生の頃は医学に全く関心を持っていませんでしたが(というよりむしろ避けてた。アメリカの高校で生物学を取ったら、人間の骨の名称全てを専門用語で暗記させられたから)、水俣病がきっかけで水環境に関心を持つようになってから、医学もいつかは勉強したいと思うようになりました。40歳を過ぎてからは、通信教育とか社会人教育で疫学だけでも学べないかと調べていますが、相当むずかしそうなので、定年になったら英語圏のどこかで医学部入試に挑戦しようかなと思っています。環境との関係で研究するなら英語は必須だし、どうせ英語も覚えなくてはいけないのなら、英語だけで済ませる方が脳への負担は少ないかと^^