環境先進国と言ってる割には。。。

2週間ほどまえ、 Scripps Institute of Oceanographyの研究者の方から突然メールが届きました。私が以前にダイオキシンの分析をお願いしたカナダ人研究者の方から、私に相談するよう言われたそうです。
その方は海洋生物における病気の発生が気候変動によるものか、人為的な水や大気への汚染によるものかを、1970年代からのそれらのデータがありそうな内湾で調べようとしているそうです。
アジア地域では日本なら、PCBや農薬くらいはデータがありそうということで省庁のHPを見たり英語で問い合わせメールをいれたそうですが、データは見つからない、返事は来ないで、そのカナダ人の方に相談したのだそうです。
そう言われて私もちょっと調べてみたのですが、確かに日本語の情報に比べて、英語は無いに等しいものでした。
また、農薬などのデータは水道水源にしている河川や湖沼ならあるだろうと思っていたのですが、いろいろ問い合わせて、それらは各自治体の管轄になるので、調査の頻度や公表の有無もまちまちとのこと。
そのような状況を説明し、「なので結局は日本語のデータを自力で訳すしかないけれど、それでもよければまとめて送りますが」とお伝えしましたら、ややあって「大変な作業量になりそうなので、人為的な影響がかなり疑われる状況になったら改めてお願いします」とのお返事が来ました。
環境先進国を標榜している割にはお粗末なことと思いました。