国内で使われている有機リン農薬

化学物質問題市民研究会10周年記念事業「連続講座(全4回)有機リン問題を考える」の第3回 「有機リンへの群馬県の取り組みと研究成果」のご案内です。


今、私たちの身の回りで使われている農薬の中で、一番ポピュラーなのが有機リン剤です。田んぼや畑、ゴルフ場、松くい虫防除、街路樹や公園、ガーデニング、家庭内で使う殺虫剤、防虫タタミ、シロアリ駆除等々。また、農薬だけではなく、プラスチックやワックスの可塑剤、カーテン・電子機器の難燃剤など、ひじょうに広範囲に使われています。

現在使われている有機リン剤は、低毒性、分解が早く残留しない、慢性毒性がないから安全とPRされてきました。しかし、脳内の酵素の働きを阻害することによって、記憶障害、うつ、学習障害、視力障害、低体温、筋肉硬直、めまい等々さまざまな健康被害を引き起こすことが分かってきました。また、少しずつ長期間曝露される場合の慢性毒性も明らかになってきています。近年、増加してきている化学物質過敏症シックハウス症候群の主要な原因物質でもあります。

このように、ひじょうに深刻な影響を引き起こしている薬剤ですが、規制については国はわずかにクロルピリホスの住宅への使用を禁止したのみであり、自治体においては昨年、群馬県が全国に先駆けて空中散布自粛を呼びかけ、中止されたことしかありません。

化学物質問題市民研究会では、10周年記念事業の一環として、有機リン問題の解決を皆さんと一緒に考える連続講座全4回を企画しました。多くの方の参加をお待ちしています。


【日 時】 2008年3月15日(土)午後1:30〜4:30
【会 場】 北とぴあ(東京都北区王子 1-11-1 (TEL 03-5390-1105)
【交 通】 JR王子駅から徒歩4分
【地図】 http://www.kitabunka.or.jp/data/sisetu/map/map001.htm
【講 師】 小澤邦寿さん(群馬県衛星環境研究所長)
第3回 「有機リンへの群馬県の取り組みと研究成果」
【参加費】 一般1,000円、会員500円
【申 込】 e-メール、FAX、電話等でお申し込みください。定員オーバーの場合のみ、ご連絡します。
e-mail: syasuma@tc4.so-net.ne.jp TEL/FAX 03-5836-4358
【定 員】 120人(先着順)
【お願い】 会場には化学物質過敏症の方や化学物質に敏感な方もいらっしゃいます。化粧品、香水、整髪料、たばこ臭、防虫剤、クリーニングしたての衣類等を避けるよう配慮をお願いします。
【主 催】 化学物質問題市民研究会
〒136-0071 東京都江東区亀戸 7-10-1 Z ビル 4階
TEL/FAX 03-5836-4358
メール syasuma@tc4.so-net.ne.jp
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/