修論と就活

M1のT君、就職活動が忙しい中、頑張って実験系を組み上げました。ここまでやれば、あとは5月くらいまでは就活に専念し、その間にターゲットにしているバクテリアが生えてくるのを待つだけ。
うちの専攻は、修士の1年目は履修科目が多く、まとまってフィールドに行けるのは休暇期間くらい。しかも就職組は就職活動も並行して修論研究を進めるわけで、予定時に洪水・干ばつなどで特異な環境になってしまったら、季節変化も追えなくなります(私がD論に5年もかかった原因のひとつが、それ)。
それでM1については、たまたま二人とも就職希望だったこともあり、フィールドと実験を組み合わせてリスクを減らし、かつ就活の時期はそっちに重点をおけるように、教員1年目なりに工夫してみました。
テーマそのものは、T君には卒論の内容と少し関係するテーマを勧めました。I君はしばらく自分で考えていましたが、そっちはやっぱり無理そうとなった段階で、彼の趣味の釣りの知識がいかせるテーマを勧めました。スタートが遅かった分、I君はかなり大変そうでしたが、実験の許可申請を共同研究者の方が進めて下さった分、かなり助かったかな。
逆にT君の方は、やっているうちに研究の面白さに目覚めてしまって、やり出すと徹底してやっちゃうものだから、やっぱり大変そう。実験系を組み立てたその日の午後に、T0データを取りに産総研西事業所に行ったのですが、19時に見に行った段階で、まだまだ作業が残ってました。実験指導をお願いしている先生が「何だか倒れそうだから、ぼちぼちやれよと言っときました」。
二人ともどうやら半信半疑みたいですが、内容としては国際誌に確実に載るテーマなんです。「夏休み前に一旦、国際誌書いてみなさい」って言ってるの、冗談ではなく本気なんですよ^^