サプリメント会社のファンケルが発行している広報誌「元気生活」の6月号のある記事の中に、「気象病」という言葉がありました。
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梅雨時にはぜん息や関節痛などの持病が悪化したり、倦怠感を訴える人が多くなります。このように天気と関係がある病気を「気象病」といいます。気象病は昔からあるものですが、現代人には多く見られ、さらに今後も増えると考えられます。
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そして梅雨時は体調を崩しやすい原因のひとつとして、下記の説明がありました。
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梅雨時に気圧が下がるのも、不調の原因のひとつです。気圧とは、外から体を押す力のこと。この力が弱まると体のむくみが起こり、全身で様々な不調を引き起こすと考えられます。むくみにより組織や神経が互いに接触して痛みをもたらすなど、梅雨時の不調としてよく耳にする関節痛や古傷の痛み、頭痛などもむくみが原因のひとつと考えられます。
またむくみは内臓でも起こります。一般的に1日に腎臓では100リットル以上もの尿がつくられ、消化器からは何リットルもの消化液が分泌されていますが、実際にはかなりの割合で必要な水分は再吸収されます。
ところが、体の水分バランスが崩れると胃腸がむくみ、消化液の再吸収率が低下して消化液吸収が悪くなります。さらに、むくんだ組織は血管を圧迫して血行を妨げ、肩こりや冷えなどの症状にもつながります。
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髄液もれ体験者は、特に足がどれほどむくむか実感されていると思いますが、気圧が低下するとこのむくみがさらに悪化するのでしょうか。そして内臓でもむくみがあって、水分バランスをさらに悪くして、髄液の産出を減らすのでしょうか。
低気圧が来るくらいの気圧変化が脳にどれくらいの負担になるのか、このブログでリンクを張っているDr. Jasonが試算をメールで送ってくれました。5hPaというわずかな気圧差が、脳の自重で脳下部に係っている圧力の8割近くになっていました。
この試算、とても分かりやすくて興味深いので、是非、ブログで紹介してくださいとお願いしました。
脳にも血管はありますし、神経も圧迫には弱いでしょうから、脳脊髄液減少症患者が低気圧で体調が悪化するのは、無理からぬことなのでしょう。また、この広報誌の記事の冒頭に「気象病は昔からあるものですが、現代人には多く見られ」とあるのは、もしかしたら潜在的脳脊髄液減少症患者が、日本では増加していることを示しているのかもしれません。
追伸:今朝この記事を書いてからJason博士に「こんな記事書いたから、早く解説記事アップしてね」とお願いしたら、さっそく書いてくださいました。患者さんのブログの引用や参考書の紹介つき。患者のみなさまからのコメント、Jason博士か私までいただけましたら嬉しいです。こういう観点からこの後遺症について検討した例、私はみたことがありません。