今日のお題は「外来種」

今日の陸水研ゼミの発表は、偶然、2件とも陸水域における外来種問題に関する発表でした。

オオクチバスの駆除が水域環境に及ぼす影響の定量的評価」を研究しているM2のI君は、下記3本の文献紹介でした(文献紹介でどんな論文を読んでいるのか関心がありますとのコメントがありましたので、公開します)。
先週まで安定同位体の分析をやっていて、それが終わってからゼミ準備を始めたということで、ちょっと消化不足の感あり。明日から準備を始める水槽実験で結果を出して、挽回してくださいね。

Rodoriguez, C.F, Becares, E., Fernandez=Alaez, M. (2003) Shift from clear to turbid phase in Lake Chozas (NW Spain) due to the introduction of AMerican red swamp crayfish (Procambarus clarkii). Hydrobiologia 506/509: 421-426

Cruz, M. J. & Rebelo, R. (2007) Colonization of freshwater habitats by an itroduced crayfish, Procambarus clarkii, in Southwest Imerian Peninsula. Hydrobiologia 575:191-201

Maezono, Y. and T. Miyashita (2004). Impact of exotic fish removal on native communities in farm ponds. Ecological Research 19: 263-267

水槽実験に必要なオオクチバス、予算が全く獲得できなかったら二人で釣るしかないか。。。などと最悪の場合も考えていたのですが、本日大学に来て、助成金の採択通知をめでたく受け取りました。よかった〜〜〜!

2件目は私の発表。

Difference in the Musuculista senhousia invasion to upstream region in relation with its home ground habitat

来週のASLOでの講演内容です。Musuculista senhousia(ホトトギスガイ)は日本では外来種ではありませんが、日本産養殖用カキについて世界に分布したと言われている、東アジア以外の国にとっては外来種扱いの二枚貝です。

例によって、制限時間12分なのに18分もかかってしまいました。何とかせねば ^^;