自然環境学実習II

20日、金曜午後は自然環境学実習IIの時間。地形学・生物学・そして陸水学の私と、3名の教員とティーチングアシスタントの学生さん達とで、それぞれの分野の機器計測をお伝えします。
まずは基本の習得ということで、最初の6週間は2週間づつ、各分野の基礎実習。その後13日には自分たちでやりたい分野、そこでやりたいテーマを決め、20日から自由研究が始まりました。
自由と言っても、野外調査は一人では危険なので、似たテーマの人が組んでやることになります。陸水では、公定法の水質測定と、堆積物の珪藻・重金属の2グループ計5名が、5つの池で一緒にサンプリングして、それぞれの違いとその原因を検討することになりました。
写真は、重金属をやりたいとのリクエストに応えて、地形図から私が「出るとしたらココ」と選んだ場所に向かっているところです。みな背中を向けているので、これだけだとまるで戦場のメリークリスマスの行軍みたいですが、本当は楽しそうに笑っていたんですよ(肖像権があるので、顔が映っていない写真を載せると、こうなる)。

今回の大収穫は、一緒に来てくれた人間環境学専攻のD生S君が見つけてくれた、シャジクモ。まるで実験水路のような理想的な場所にシャジクモはじめ、いろんな沈水植物が生えていました。この水路からの水が手賀沼流入するのに、なぜ手賀沼では沈水植物が生えないのか。。。

そして、基礎実習で何度も測った大学の東池と西池。いつ測っても、つながっている二つの池の水質が全く異なるその原因は、私は一次生産者の違いではないかと思っていますが、それがクリアに出そうな柱状試料が取れました。

この実習のデータを全部使えば、ちょっとした短報は投稿できそうな気配になってきました。