自然環境学実習II

今日3日は表記実習の最終日でした。各教員が1日づつ担当して行った実習と、こんぶくろ池での全教員あわせての実習。その内容プラスアルファで、3つのテーマ別グループが発表しました。
最初は「樹木班」。キャンパスやこんぶくろ池周辺にどのような木があるのか標本を作って同定し、それらは池からの距離とどのような関係にあるのか、それぞれの高さはどうかなどをわかりやすく発表していました。
次が「緑被率と緑視率」。キャンパス周辺の住宅地2カ所を比較し、緑被率が高い地区の方が緑視率が低いという興味深い結果を提示し、なぜそうなのかを推定していました。
最後が「水」。地形の概観から始まって、こんぶくろ池を巡る水循環、水質、生物、人工的な汚染について、実習で調べた内容と柏市で公表されているデータをうまくまとめていました。
昨年のこの実習は生物、地形、陸水と3名の教員にTAが毎日2名づつついて、学生さんにはひとりひとり手作業をしてもらい、その結果を持ち寄ってグループ発表という形式でした。今年度はオール陸域教員による実習にして、幅ひろい分野の基礎的な実技を一通り紹介することが目的だったので、学生さんが個別のデータを用意するだけの余裕がとれませんでしたが、文献を援用して断片的なデータからストーリーを作り上げたところは立派だと思いました。
都合良いことに、今年から新たに森林がご専門の先生が樹高や胸高直径などの測り方の実習をしてくださったので、河川の樹林化をテーマに選んだM1のK君が樹林化の程度を定量化するのに随分役立ちます。あとは、このあたりにはないであろう、屋久島の河川に生えている樹木をどうやって現地で同定するか、ですね。