「宍塚の自然と歴史の会」で発表

5日の午後は、宍塚大池での生物サンプル採取でお世話になった「宍塚の自然と歴史の会」の学習会で、M2のI君が安定同位体比による食物連鎖解析結果をご報告しました。もともとは市民による環境保護運動に関連したことを修論のテーマにしたいと、1年生の時は7月中旬くらいまでいろいろ模索していたI君。結局は趣味のバス釣りを活かしたテーマにしてもらったのですが、そのテーマでたまたま市民団体の方々と交流できることになって、よかったと思います。「学会ではなく一般市民の方に分かりやすく話すにはどうすればいいか、ちょっと考えてみました」と、用意したレジュメのフォントはいつもより大きめでした。

今回の結果は初秋という特定の時間断面だったので、例えばザリガニやウシガエルが冬眠しているときにはどういう食物連鎖になるのかなど不安な面がありました。これについて会の方から、宍塚大池ではザリガニやウシガエルが全て冬眠するとは限らないらしく、冬でも仕掛けに入るとのコメントをいただき、ちょっと安心しました。

会の方は最低でも週に一度は現場を観察しておられます。生態系の研究は現場からの情報が最重要であり、この手のテーマの学生さんには、頻繁に行けるところをフィールドにしてもらえるのが理想です。自然観察会などで宍塚大池に関心を持った、土浦やつくば在住の方が、私のところに進学してくれたらいいのになぁ、と思いました。