氷の不思議

NHKためしてガッテン」はいろいろ役立つ情報が多く、お裁縫などはなるべくこれを見ながらするようにしています(私のような不器用人間でも「鰹のたたき」を定番料理にできるのは、ひとえにガッテンのおかげ。。。)。

9日の内容は「今年も猛暑!お宅の「氷」激ウマ大革命」と、いかにも陸水学に関係しそうだったので、何とか段取りをつけて見てました。

最初に、氷がゆっくり冷えてできると、水分子がしっかり結合するのと平行して不純物が濃縮されるという現象が紹介されました。このため、絵の具などを混ぜた色水を球形の容器にいれて冷凍庫で凍らせたとき、そのままでは元の色水がそのまま凍った氷になり、容器にタオルをまいてゆっくり凍らせると、中心に色の濃い水がかたまり、周囲は透明という、とても美しい球形の氷ができていました。

ということは、ゆっくり凍る、早く凍るという微妙な温度帯にあるところで氷の柱状コアをとってきたら、気候変動によって、水以外の成分が濃い・薄いなどのラミナになっているのでしょうか?

ビックリしたのは、30度の水より100度のお湯の方が、早く凍るという現象。水温20度までは、温度が高くなるほど凍るのに時間がかかるのですが、20度以上になると、温度が高くなるほど凍るのに要する時間は短くなるというのです。この現象は事実として科学的に認められていますが、その仕組みは未だ解明されていない、とのことでした。

面白いのは過冷却を使った遊び。氷に塩をいれた中に、水をいれたペットボトルを差し込んで、ゆっくり冷やします。こうすると水は本来なら氷になる温度になっても固体にならず液体のままでいる過冷却状態になります。この状態で物理的な刺激(振動など)を与えると、水は本来の氷の状態に一瞬にして移行します。この現象を利用して、過冷却水が入ったペットボトルを振動を与えないように抜き取り、何かに注ぐと、注がれた瞬間に凍って、シャーベット状になります。

ホームページは映像がほとんどないので、驚き映像をご覧になりたい方には7月16日(水)午前3時30分〜4時13分、総合テレビでどうぞ。