福岡飲酒3児死亡事故から2年

東名高速で飲酒運転の大型トラックに追突され、3歳と1歳の娘さんが焼死してしまった井上夫妻が出されている「かなちかメール」から、一部をご紹介します。

                                                                          • -

今月の25日で福岡市博多区海の中道大橋で市職員の運転する飲酒運転の車が一家5人の乗った車に追突し、大上紘彬(ひろあき)ちゃん(当時4歳)、倫彬(ともあき)ちゃん3)、紗彬(さあや)ちゃん(1)が亡くなるという事件が発生してから、ちょうど2年になります。

来月の3日(水)には、元市職員の刑事裁判控訴審が始まります。

残念ながら、亡くなった子ども達の御両親、大上哲央さん・かおりさん御夫妻は、もはやメディアに向けてご自身の想いを伝えられることを考えておられません。
勇気を持ってメディアの取材に応じると、ネットでいわれの無い中傷を受ける。街で見知らぬ人から心無い言葉を言われる。
そのようなことが度重なると、自分達の気持ちを正しく伝えたいという気持ちより、その後に受ける被害に対する怖れのほうが大きくなってしまうのです。

これは、報道被害ではありません。報道を視聴している一般の
人たち(の一部)による被害だと思っています。
視聴者が真に求めるのは、学識経験者の見解でも、他の(私達のような)被害者遺族のコメントでもなく、被害者本人の生の言葉のはずです。
でもそれを封じ込めてしまったのもまた、一般の人たちでした。本当に情けなく、悲しく、残念なことだと感じています。

この2年間で何が変わって、何が変わっていないのか。
お空の上にいる紘彬ちゃんたちが褒めてくれるような言動を大人たちは取っているのか。ご命日、そして8ヶ月ぶりに始まる刑事裁判を機会に、改めて世の中に変わっていって欲しいと願っています。