3月修了者の中間審査

D4のT君、今日(13日)の中間審査を何とか通過しました。しかし、文字通り「何とか」でした。私の気持ちとしては、こんな質疑応答ぶりでは将来研究者としてやっていけるか不安だから、落ちて研究続けるのを断念した方がよかったのではないか、くらいでした。
とっさの応答がおかしなものになる最大の原因は、未解明の問題に対して納得のいく説明ができるまで、寝ても覚めてもいろんな可能性を考えるというこだわりが希薄だからだと思います。加えて、その説明は自分のデータに基づくものであるはずなのに(その問題の解決のために条件を設定してとってきたデータのはずですから)、一期一会で切り取ってきたスナップショットであるデータに、思い入れがほとんどない。このデータが何を伝えようとしているのか、見えてくるまで表を眺め続けて(そのうち画面のように表が記憶される)、見えてきたらそれをどのように解析すればよいのか考えるのが筋だと思うのですが、これまで全然、そういうステップを踏もうとしない。
学生ってある日突然化けるから(T君もこの7月に大化けしました)、D論提出締め切りの12月12日までにもう一度化けてくれるかどうか。