里山をいかす道づくりを求める署名活動

表題の署名活動から、主旨の1番をまずごらんください。

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道路に反対している訳ではありません。話し合いによる、里山をいかす道づくりを求めています。
千葉県松戸市幸谷地区に広がる2.1ヘクタールの里山「関さんの森」は、歴史・環境学習の場として、また市民の憩いの空間として親しまれています。地権者の関さんは、この森をかたまりのまま、将来の子どもたちのために寄贈したいと願っています。
しかしいま「関さんの森」が、松戸市都市計画道路3・3・7号線(横須賀・紙敷線)の直線道路建設のため、強制収用により分断されようとしています。
私たちは森へのダメージを極力抑えた 「関さんの森道路案」(迂回道路案)を提案しています。またその実現のため、地権者は道路用地を松戸市に寄付する意向です。

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関さん姉妹はかねてより、先祖代々受け継いだ葉敷林の自然を子供達に残したいと、相続税の対象にならないよう、公益団体に寄付しました。市民団体はその屋敷林を「関さんの森」と名付け、周辺の自然環境保全に努めてきました。これに対し松戸市都市計画道路3・3・7号線を開通させることにしました。この道路は1.1haの屋敷林本体は通りませんが、グランド、関家の庭、梅林などを通り、これら緑のかたまりを分断する計画だそうです。
関さん達は、計画そのものに反対しているのではなく、せっかくまとまって残っている自然景観に配慮した道路計画にしてほしいと訴えているのだとしています。そして話し合いに応じず、関さんの土地などの強制収容を決めた松戸市に対して、8月7日に声明文を出しています。下記にその一部を書きます。

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「関さんの森」は、以前から近隣住民の憩いの場として、小学生だけでも年間2000人を越える子どもたちの環境学習・自然体験の場として機能してきました。また関家には、古い門や3つの蔵、さらには熊野権現があり、蔵には江戸時代中期以降の、人々の生活の歴史や文化を示す未発見の古文書が多く保管されております。そして、これらの自然財産・歴史遺産を、学習や体験の場として市民に提供するため、7月20日には「関さんの森エコミュージアム」が発足したところです。

ところが、エコミュージアムの発足を記念するシンポジウムが、市民520名の参加を得て開催され、この地域の価値が市民によって確認された直後の7月25日、松戸市は強制収用によって道路用地を取得するための手続きに入ることを発表し、本日は立ち入り調査となりました。このことは、非常に残念です。

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この問題について、より詳しく知りたい方は下記。
http://homepage3.nifty.com/matsudo/seki/seki.top.htm

クルマと環境の問題は、個人的にいろいろ考えているテーマです。
二酸化炭素排出、酸性雨、交通事故(私の人生設計は37歳で事故にあって、全然違ったものになりました)、そして今回のような既存の自然環境の破壊。どれをとっても深刻な問題で、道路づくりはクルマを通じてそれらの問題にも関わっているわけですから、正の効果、負の効果をきちんと議論したうえで進めるべきではないかと思います。