研究室を開いて2年目が過ぎようとしています。大学では相変わらずウエットラボに精密機器をいくつも並べざるを得ず、前処理から飼育実験からすべてを狭い1室でしなければならないという、問題が多い環境です。大学に移って3年目になる来年度こそはもう少しこの環境が改善されてほしいと思います。
装置の管理をどうするかも課題です。陸水研は修士の2年だけで卒業する学生さんが多いので、使用法・メンテナンスをどう引き継ぐか考える必要があります。
問題は、前の職場である産総研にある装置。オートアナライザーと質量分析計は、常に使っていないとトラブルが起こりやすい分析機器です。オートアナライザーは、転職してから2年使っていないので、次に立ち上げるときにはいったいどうなることやら。質量分析計は、それでも無理を押してなるべく動かしてきたのですが、それでも半年間全然動かせなくて、試料台のバルブが固着して故障してしまいました。やれやれ。この装置は2日連続して動かさないとデータがでないので、学生さんが都合をつけて通うのも大変でした。
石の上にも3年というのは、3年経ってダメなものはいつまで経ってもダメと見切りをつけろということだと、私は解釈しています。今いるところが日本の水環境を守りたいという動機からみて妥当かどうか見極めるのも、来年度の課題になりそうです。