笑い話 アサザの効能記事

Googleで「アサザ 水質浄化」で検索したら、私のブログ記事「アサザを植えると水質が悪化する」が2番目、トップは下記URL「アサザとその生態」でした。
http://www.geocities.jp/nymphoides_peltata/ecology/ecology_top.html

いや〜、久しぶりに大笑いしました。
スクロールして中程の記事を読んでみてください。アサザの「高い環境形成機能」のひとつが、「盛んな枯死分解による栄養塩供給」なんですって!
その詳細は、

                  • -

生産された葉の10%程が、蛾 (Van der Velde 1979) や水鳥の餌として利用され、残りは菌類によって分解される (Van der Velde et al. 1982)。 この過程で、土壌中の無機窒素や無機リンをポンプアップして水層に供給している (Brock et al. 1983)

                  • -

と解説されています。
世間では一般に「水層の無機窒素や無機リン」が増加することを「富栄養化」といい、富栄養化による悪影響を緩和することを「水質浄化」と言うと思います。引用されている20年前の文献が今でも正しいのでしたら、アサザの重要な機能は「水質浄化を妨げること」なんですね ^^

このサイトでは上記解説の次に

                  • -

アサザ群落という生態系をつくりだし、 食物網を通じて栄養塩が陸上に持ち出されることで生態系として水質浄化の機能も果たしている

                  • -

とあります。この記載から「アサザ 水質浄化機能」という検索に引っかかっています。栄養塩が水層から陸上に除去されることが水質浄化とするのは正しいと思いますけど、「無機窒素や無機リンを水層に供給する」機能とのバッティングはどう考えるのでしょうね。