実験室改造プロジェクト

5月12日、自然環境学専攻の化学分析室改造プロジェクトを開始しました。
これまではウエットラボとドライラボがせっかくつながって設計されているのに、管理者が別れていた為に、ふさわしい使い方ではありませんでした。
前の職場では、管理者の所属がグループどころか、部門まで異なっていても気軽に使わせてもらっていましたし、私自身が管理する装置や部屋も、誰もが使いやすくを心がけてきました。大学に移って一番驚いたのは、ゼミは専攻全体で行っている自然環境学専攻でさえ、こと実験室になると機能的、開放的ではなかったことでした。教員の個人管理だと、化学が必ずしも専門でない方が分析室を管理する場合もあり、日常的に分析している方が見ると驚くような使い方だったりします。
心強いことに環境系には「研究実験施設・環境安全教育研究会」の会長をされているO先生がおられて、必ずしも感心できる状態でなかった化学分析室の改造についてご指導いただけることになりました。
目指すは
化学分析に縁が無かった学生でも気軽に安全に使える実験室
・基本的な化学分析を精度よく行える実験室
・そこで過ごすだけで化学分析の基本的なお作法が身につく実験室
・水環境の基本となる最低限の精密機器分析は行える実験室
です。
大学は最先端の研究を行うと同時に教育も行うところですから、研究者・教員である私の視点だけではなく、学生さんの意見も取り入れて進めます。プロジェクト作業の中心は生物系出身のポスドクさんにお願いし、地学系の博士課程の学生さんから意見を聞きつつ、お手伝いは陸水研の学生さんという感じで毎週火曜に、少しづつ進めます。今後の進展が楽しみです。